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   東京都の都庁所在地は?

 「息子がテストで東京都の都庁所在地を新宿区と書いたらバツでした。なぜ東京都の都庁所在地が東京なのでしょう」このような質問が過去にありました。教科書の地図帳等を見ると確かに都庁所在地が東京になっています。

 さて、本当に間違っていたのでしょうか。東京都のホームページによりますと、法律上では「新宿区(西新宿二丁目)」ということになります。よって質問者の息子さんも正解だったのですが…。

 しかし、なぜ多くの地図帳は新宿区ではなく、東京にしているのか。

 弊社では都庁の記号のみで「東京」とは基本的に記載しておりませんが(日本全図など小縮尺図においては、首都として「東京」と記載しています)、東京23区を1つの市とみなすことで、地図上のスペースの問題、都道府県名と都道府県庁所在地名の教育や統計等の対比の面で都合が良くなるからです。

 また、市町村は普通地方公共団体であるのに対して、23区は特別地方公共団体で、市町村にはある地方交付税や上下水道等の公共事業の権限も持っていないなど、市町村とは同格・同種とは言えない部分があるために、23区を市と同様な形で地図上に注記しづらいということもあります。

 そのようなことから、多くの地図では便宜的に23区を1つの市扱いにし、都庁所在地を「新宿」とはせずに「東京」としているのです。

東京23区試作

 もし、23区を市と同様な形で地図に注記したらどうなるでしょうか。
 都市記号を人口別に分けている地図が多いですが、そうすると人口4万7千人の都心千代田区は小さな市と同格になってしまいます。反対に都心から離れた夜間人口の多い世田谷区、練馬区などが大きく扱われることとなります。
 多くの地図帳の県庁所在地は、市役所の位置に記号を置き、記号に赤などの色を伏せてあります。その流儀で作りますと歌舞伎町の新宿区役所の位置に赤い記号を注記することになってしまいます。


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